本ホームページの使命と目的

 2015年5月に国連の場で開かれた「核不拡散条約の再検討会議」は、核廃絶を訴える市民運動の高揚にもかかわらず、明確な合意が得られぬままに終わりました。他方、対衛星攻撃兵器や宇宙戦闘機の開発など、宇宙分野の軍拡が進み、日本政府も本年1月に、宇宙戦争への参戦を想定した「第3次宇宙基本計画」を決定しました。
 ”Global Network against Weapons and Nuclear Power in Space”というのは、1992年に米国で設立された、兵器と核エネルギーの宇宙配備に反対する市民組織です。その23回目の年次大会が、今回初めて日 本(京都)で開かれることになりました。米国・英国・ドイツ・チェコ・スウェーデン・ノルウェイ・イタリア・カナダ・インド・ネパール・韓国などから、 30名ほどの専門家や市民が、京都に集まります。 この機会を活かして、私たちは、2015年7月30日から8月1日にかけて、「宇宙と平和・国際セミ ナー@京都」を開き、広く日本の市民の皆様に参加を呼びかけたいと思います。日本で問題になっている「ミサイル防衛」や「集団的自衛権」の問題を、宇宙的 な視野に立って、広く深く考える絶好の機会となるでしょう。

 このホームページは、今回の国際セミナーに関心をもつ日本の皆様を対象として、最新プログラムの詳細、参加登録についての情報、背景となる資料などを提供することを目的としています。

 なお英語による情報については、前記の国際組織のHP( http://www.space4peace.org/ )から得てください。

     2015年5月31日
 宇宙と平和・国際セミナー@京都 実行委員長
           藤岡 惇
       (立命館大学経済学部特任教授)

2015年7月17日金曜日

宇宙と平和・国際セミナー@京都のご案内(最新版)

宇宙戦争も核戦争もNO!
     ――「ミサイル防衛」・「集団的自衛権」の真実を探る


2015年5月に国連の場で開かれた「核不拡散条約の再検討会議」は、核廃絶を訴える市民運動の高揚にもかかわらず、明確な合意が得られぬままに終わりました。対衛星攻撃兵器や宇宙戦闘機の開発など、宇宙分野の軍拡が進み、日本政府も本年1月に、宇宙戦争への参戦を想定した「第3次宇宙基本計画」を決定しました。このままでは、宇宙を舞台に史上最大の軍拡競争が展開されることは必至です。
 他方、イランでは米国との間で「核問題の合意」が結ばれ、外交の力で紛争を解決する道が開かれました。北朝鮮の核開発をめぐる紛争も、65年目を迎えた朝鮮戦争を外交の力で終結させるならば、解決は容易です。紛争の大元の朝鮮戦争が終われば、東アジアの平和と経済発展に新しい可能性が広がるでしょう。
 ”Global Network against Weapons and Nuclear Power in Space”(以下GNと略)は、兵器と核エネルギーの宇宙配備に反対する市民組織で、1992年に米国で設立されました。その23回目の年次大会を、今回初めて日本(京都)で開催します。米国・英国・ドイツ・チェコ・スウェーデン・イタリア・カナダ・インド・ネパール・韓国などから、35名の専門家や市民が、京都に集まります。この機会を活かして、私たちは、2015年7月30日から8月1日にかけて、「宇宙と平和・国際セミナー@京都」を開き、広く日本の市民の皆様に参加を呼びかけたいと思います。
 日本で問題になっている「ミサイル防衛」や「集団的自衛権」の問題点を、宇宙的視野から立体的に考える絶好の機会です。通訳の態勢も整えて、ご参加をお待ちしています。なお以下のプログラムは7月16日時点での暫定案であり、変更がありえます。最新のプログラムについては、本実行委員会のホームページhttp://space-peace-kyoto.blogspot.jp/ をご参照ください。


京都セミナー1 「ミサイル防衛」の真相ー「宇宙でも戦争する国」日本へ


  と き: 2015年7月30日(木)午後1時~5時 (登録デスク 正午~)
                   (歓迎挨拶は各10分、報告は各30分)

  ところ: 同志社大学(今出川校地)志高館112教室
                   (烏丸今出川を北に400メートル、東側。室町小学校の向かいです)

  ◇歓迎挨拶① 天空の平和、神の計らい     
             原 誠(同志社大学神学部教授)
 
  ◇歓迎挨拶② 被爆70周年、核のない世界をめざして歩む            
             ステーィブン・リーパー(前広島平和文化センター理事長)

  ◇米国の「ミサイル防衛」の真実と神話  
       ――宇宙戦争に日本は参戦するのか                
             デイブ・ウエッブ(GN代表、英国核廃絶キャンペーン議長) 
                                        
  ◇韓国へのTHAAD配備の狙いと米国主導の北東アジアでのMD(ミサイル防衛)     
             コ・ヨンディ(高 永大、朝鮮の平和と統一を開く人々・共同代表)

休憩10分

  ◇宇宙の軍事利用は戦争への道ーー新「宇宙基本計画」の示すもの
             前田佐和子(元京都女子大学教授、地球惑星科学)

                         
  ◇京都・経ケ岬における米軍MD基地と反対運動の現状と課題       
             大野光明(大阪大学、スワロウカフェ)

休憩 10分

  ◇全体討論 (80分)

   ①予定討論・・・ブルース・ギャグナン  ②行列方式で質問・コメント  ③パネラーからの解答

     司会:秋林こずえ(同志社大学、婦人国際平和自由連盟/WILPF 国際会長)


 

京都セミナー2 宇宙規模で構築中の米軍戦争システムの全貌
           ――点と線、地と天をつなげて考える


  と き: 2015年8月1日(土)午前9時半~12時50分 (登録デスク 午前9時~)

  ところ: 立命館大学(衣笠) 敬学館1階の225・226・227教室
          (衣笠キャンパスの南西端、等持院の西隣りの3階建ての建物) 

 報告時間帯:
   ①9時半~10時15分、②10時20分~11時05分、③11時10分~11時55分、④12時~12時45分
   各報告者の持ち時間:45分(報告15分、逐語通訳15分、質疑15分)、 報告間の移動時間5分
 

分科会A  (敬学館225教室)
  ①核と宇宙分野におけるドイツの平和運動に携わって
              ウォルフガング・シュラップ・ハック
                   (ドイツ、平和市長会議「2020ビジョン」実現運動)

  ②天空への兵器配備――インドの現局面 
              J.ナラヤナ・ラオ(インド、GN理事) 

  ③情報化時代のテロリズムをどう克服するか 
              S.ナラヤン・シャー(「ネパールにおける社会開発の道」事務局長) 

  ④誰が冷戦の復活を策しているのかーーウクライナ・中東・東アジアの軍拡競争の危険
              ヨシ・マッキンタイア(米国、ジャーナリスト)

      司会: 大野光明(大阪大学、スワロウカフェ) 
      通訳: 尾川寿江・汐崎啓子(コードピンク大阪)


分科会B (敬学館226教室)
  ①韓国済州島カンジョン村への海軍基地設置反対運動の成果と課題
               チェ・ソンヒ(崔 誠希、韓国、GN理事)

  ②沖縄の戦い――辺野古の海を埋め立てさせないために
               大湾宗則(京都沖縄県人会)

  ③GNの連帯ツアーで感じ、考えた「沖縄」
               GN沖縄訪問団

  ④佐賀空港へのオスプレイ配備問題と住民の動き
               豊島耕一(佐賀大学名誉教授)

      司会兼通訳:サトコ・オカ・ノリマツ(カナダ、ピースフィロソフィセンター)


分科会C (敬学館227教室) 10時20分開始
  ②米国の宇宙覇権の道具に変貌しつつあるスウェーデンの北極圏地域
                アグネッタ・ノーバーグ(スウェーデン平和委員会副議長、GN理事)

  ③イタリア・シシリア島で米軍の M.U.O.S. (mobile users objectives system)施設の設置を拒否できた理由 
      ――反対運動の映像を鑑賞しつつ
                ヴィンセンゾ・サンティグリア(イタリア、MUOS反対運動)

  ④戦争と平和への岐路に立つ日本――集団的自衛権をめぐる運動の現局面   
                杉原浩司(集団的自衛権問題研究会、GN理事)

       司会:石野はるみ(大阪国際大学名誉教授) 
       通訳:谷川佳子(平和友の会)



京都セミナー3 宇宙戦争も核戦争もない平和な地球を築こう


  と き: 2015年8月1日(土)午後2時~6時  
 
  ところ: 立命館大学(衣笠) 敬学館210教室
          (歓迎挨拶は各5分、報告は各30分、ただし報告③⑥は各15分)


 歓迎挨拶①  君島東彦(立命館大学国際関係学部教授)
 
 歓迎挨拶②  ピータ・カズニック(アメリカン大学歴史学教授)  

  ①反テロ地球戦争の失敗、ユーラシア連合の台頭と米国の「巻き返し」戦略
                 ブルース・ギャグナン(米国、GNコーディネイター)
 
 ②冷戦後の米軍の宇宙戦略の特質      
                 スブラタ・ゴシュロイ(米国、MIT研究員)
              
休憩 10分

 ③MDは新型核戦争(衛星軌道上の核爆発と原発炎上)を招く   
                 藤岡 惇(立命館大学)
                              
 ④2009年のチェコ共和国で米軍のMD基地の阻止に成功した経験
                 ヤン・タマス(チェコ、ヒューマニスト党代表) 
                   
 ⑤軍事化が進む日本の宇宙政策のもとで、何をなすべきか
                 池内 了(総合研究大学院大学名誉教授)
                                         
 ⑥地上と天空の軍事基地の解体めざして
                 J・ナラヤナ・ラオ(インド、GN理事)     

休憩 10分

全体討論: (60分) 
      ①行列方式での質問・コメント ②パネラーからの解答
      
       司会:山根和代(立命館大学国際関係学部)
         片岡 明(京都平和委員会事務局長)
                       
                    
 

資料・通訳費: 各セミナーとも1,000円。 学生は半額。
このセミナーは市民開放のプログラムですので、どなたでも参加できます。通訳がつきますので、英語が得意でない方も、気楽に参加してください。
最新プログラム詳細と参加登録は http://space-peace-kyoto.blogspot.jp/ 
緊急連絡のためのメールのアドレスは s.a.p.kyoto@gmail.com 

申込用紙はこちらからダウンロードしてください。

同時通訳機手配の関係上、事前の参加登録をお願いします


宇宙と平和・国際セミナー@京都実行委員会
代表:藤岡 惇(立命館大学特任教授)

共催: Global Network against Weapons and Nuclear Power in Space

兵器と核エネルギーの宇宙配備に反対する市民組織。1992年に米国で設立され、23回目の年次大会を今回初めて日本(京都)で開きます。詳しくはhttp://www.space4peace.org/
日本との関係の歴史はhttp://space-peace-kyoto.blogspot.jp/ で紹介しています。